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学習者の日本レベルに合わせて、練習が単調にならないように工夫する。

ただ棒読みするだけでなく、慣れてきたら発話速度を少し早くするなど、学習者がチャレンジできるような工夫をするといい。

日本語の「う」の発音は、唇を丸めない「非円唇」音ですがk、母語の影響で、唇を丸めて発音する学習者がいる。このような場合、ウ段の発音がうまくできないことがあります。「う」の口に構えに注意して「う、う、うくすつぬふむゆる」と発音させる。

拗音は、直音に比べて発音も表記も複雑で難易度が高いため、発音と表記が一致するのに時間がかかるようだ。

日本語教育における発音指導は、日本語母語話者対象のアナウンサー養成とは異なり、ガ行鼻濁音を使わない学習者に使うように指導する必要はない。

日本語母語話者の中にはガ行鼻濁音を使う人がいるが、テレビやラジオなどで聞く機会もあるため、聞き取りにおいては、ガ行鼻濁音に慣れておく必要がある。

中国語話者にとって、清濁の発音の区別が難しいことがしられている。ミニマル・ペアによる清濁の発音練習では、意味の違いをもたらすことを認識することにより、意識化を図る。また、「千円・千年」、「禁煙・近年」の発音の区別ができない学習者が多い。

日本語の基本となる音は「五十音」と言うが、すべての音を含むと130以上もある。音と表記とが正しく結びつかなければ、聴解や文章表現など他の技能にも影響が出る。

 

摘自日本語発音練習レッスン   戸田貴子著                                                      

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    蘇 柏亞 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()