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通訳の基礎練習(1)

1、クイック・レスポンス

目的・効果

 日本語から中国語、中国語から日本語にすばやく頭を切り替え、反応できるようにする。通訳者の基本的な反応のすばやさを養うのと同時に、語彙力の強化、正しい発音の定着も期待できる。

教材

 普段使っているテキストや音声テープ、新聞、雑誌、または手持ちの日本語音声テープなどから単語を取り出す。

 

2、シャドウイング

目的・効果

 音声を聞きながら同時に話すというこの訓練は、将来の同時通訳の訓練としても有効だ。

 大人の脳は子供と違い、理解していない言葉や知らない言葉をそのまま音声だけ真似るということが難しいので、シャドウイングを通じて、知識を豊富にし語彙力もアップすることが大切だ。

教材

 スピーチや講演会などの録音、インタビュー番組の録音などは臨場感があって興味深く学習できると思う。

注意点

 シャドウイングの途中でつかえても、テープは絶対に止めない。数秒間言葉を飛ばして、また次の文の頭からついていくようにする。

 

3、リプロダクション

目的・効果

 集中して聞く力、短時間の記憶力、内容を抜粋しそれを再現する力を養う。

注意点

 テープレコーダーを2台用意して、自分のリプロダクションの音声を録音し、別に用意したスクリプトなどで間違いをチェックするのは大変効果的です。

 

4、リテンション

目的・効果

 より高度な集中力、キーワードとキーフレーズの把握、構文力と表現力の向上が期待できる。単なる言葉の置き換えではなく、話のエッセンスをつかんで通訳するための重要な訓練だ。

                         取材自     中国語通訳への道 塚本慶一著

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