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語彙指導の方法
上級レベルの語彙習得の目標は、一般に7000語―10000語程度と考えられているようだが、これはあくまで「量」的な目安にすぎず、十分な目標設定とは言えない。
上級レベルの語彙習得の課題として、未知の語を貪欲に習得し語彙量を増やすとともに、初級・中級レベルで既に一応学習している基本語を質的に高めるということも重要な課題となる。
個々の語を多義語の観点から捉えることによって、これまで、断片的に学習してきた複数意味を整理し直し、複数の意味の相互関係を「多義構造」として把握することによって、その語の全体像が理解できるようになる。また、複数の類義語を比較検討することによって、微妙な意味・用法の差を的確に把握し、個々の語に対する理解を深め、適切に使用することが可能になる。
取材自 上級日本語教育の方法 藤原雅憲等著
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