日本語学科のカリキュラムには多くの科目が含まれている。しかし、はっきり言って大学四年間で先生と教師にとって一番重要な課題は、学生が卒業する前までに会社で通用する日本語能力が育成されているかどうかである。

 各大学では日本歴史や日本政治など高級日本語程度が必要な日本語科目も勉強するが、会社が応募者を面接する際、担当者は殆どそれらに関してのことは質問しないだろう。実際に彼らが会社に入って間もなく試されるのは日本へのメールを正確で、素早く書けるか、又は日本からの電話に自由自在に対応できるかだ。

 日本語教育に携わるわれわれ教師は、そのような点ぬついて常に自問自答する必要がある。観光日本語とかガイド日本語を勉強する前に、台湾で日本語学科に在籍している学生が先ずマスターしなければいけないのは各会社が国内の日本語学科卒業の学生に求めている最低限の日本語能力である。

 ただ、僕の経験から言えば、よほど勉強している学生以外は、殆どその程度に達していない。学生達は初級の日本語文法さえはっきり把握できないのに、大学三年生から色応用科目の単位を取り始める。そこが今現在多くの日本語学科の学生が置かれている状況だ。

 応用科目の中でも最近最も人気なのが観光関係の科目だ。僕のガイド日本語授業でも約70人の学生が出席している。最近彼らに250文字程度のガイディング文章を書くように要求したところ、多くの人は文章から少なくても5箇所以上の間違いが見つかった。間違いが1、2箇所しかない学生は、そのかわり大体インターネットからコピペしただけのものだ。 

 最近ある大学の主任教官から、僕自身が以前企業界にいた経験を生かし、

彼らのカリキュラム全体について意見を提供するよう頼まれた。学校から得た幾つかのアンケートを参照しながら、改善策についての意見を多く書いたが、今後この大学の指導方針がどう変わっていくかはまだわからないが、ただ何かの変化が起こればとは期待している。

 台湾の多くの高等教育機構には日本語学科又は応用日本語学科が設けられている。特に技術学院や科技大学の中、日本語学科がある学校は一般大学より多い。台湾大学とか限られている大学の卒業生は更なる研究をする者も少なくないが、大半の卒業生は国内の会社に入社するであろう。われわれ教師はそんな期待に応えられる卒業生を送りたいと心から願っている。

 

 

 

 

 

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    蘇 柏亞 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()