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国連の通訳者ーローデリック・ジョーンズ氏が言うには、逐次通訳者の作業は、「理解すること」、「分析すること」、「再表現すること」の三つの基本段階に分けられる。
 まず「理解すること」に関しては当然聴解力が最も重要である。それから、そのトピックに関してどのくらい予備知識があるかが問われる。予備知識が足りない場合、スピーカーが話した内容はなんとなくわかったような感じだが、実際は完全に理解したわけではない。
 次に「分析すること」は文法知識だけでなく、いかに短時間の間、文脈を把握し、重点を掴むかに関係する。時々、われわれは、相手が話した内容は大まかに理解しているが、細かい部分まで分析しない場合がある。それでは再表現することはできない。
 最後の「再表現すること」は逐次通訳者の仕事の中で、一番重要な仕事である。どんなに優秀な聴解力と分析力を持っても、もしうまく再表現することが出来なければ意味がない。当然ここでは、言語力が勝負どころだ。日本語が中国語と殆ど同じレベルに達しないと通訳は務まらない。
 ここ数年間、通訳の仕事はあまりしていないが、最近ある会社の顧問に命じられ、企業の相談役だけでなく、日本との通訳と翻訳も依頼内容に入っているため、あらためて通訳の訓練を強化し始めた。
 分析力と再表現力は年が増えるにつれ、少しレベルアップしたようだが、聴解力はちょっと落ちた気がする。聴力の衰退と共に、反応も以前ほど素早くなくないようになった。今から、以前購入した通訳関係の本を読み直し、頭のトレーニングを強化する必要がある。

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    蘇 柏亞 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()