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文法はどの程度までマスターすればいいのか。

答えはまちまちだ。留学を目指し、修士号をとる者は上級レベルの文法をきちんと覚える必要があるが、日本語をツールとして仕事する人、例えば旅行関係者は初級文法を把握し、コミュニケーションに差し支えないミスが起きても仕事に支障がない。しかし、現実を見ると、大学の日本語学科のカリキュラムでわかるように、学生は三年生になっても文法と格闘している。難しい文法書を読み、結局は四年生になってもナ形容詞とイ形容詞の使い方等初級レベルの文法ミスを犯す。大学では、文法はある種の学問として扱われているような気がする。僕が知っているある先生は、多くの文法解説書を出しているが、実際にその先生が書いた文章を読むと、あちこちに文法のミスが見られる。これは分析と実践の隔たりが如何に大きいかを説明する。又、例年のガイド試験の内容を見ると、あたかも日本語検定試験の姉妹テストに見える。出題者が大学教授だからそれもそれでしょうがないだろう。ガイドやコンダクターが必要な文法知識はあくまでも初級レベル、せいぜい中級レベルで十分だ。彼らが最も必要な日本語力は単語の数の多さといかに初級文法をはっきり日本の観光客或いは関係者に伝えられるかである。
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    蘇 柏亞 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()